神威岳(1601m)
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アイヌ語で神の山を意味する神威岳は、その名のとおり日高南部の山々でも風格を備えた山として知られ、盟主とも呼ばれています。コースの約半分が沢歩きとなり、分かりにくい箇所があるので、知っている人と同行することをお薦めします。 登山口までの林道は、平成18年の降雨と強風による、崩落と倒木のため、カムイ橋上流で車両通行止めとなっています。カムイ山荘までは、このゲートから徒歩で約13kmのアクセスとなります。登山コースは迷いやすく、踏み跡すらほとんど消えている箇所もあり、コースを知らない者だけでパーティーを組むのは止めましょう。登山は、元浦川の源流となるニシュマナイ川の渡渉から始まり、その先しばらくは造材道を歩きますが、中ノ岳分岐の渡渉の後は沢歩きとなります。この沢登りコースには二股が3箇所あり、通称中ノ岳分岐、下二股、上二股と呼ばれ、右、左、右と進みます。上二股を過ぎるとすぐ左手に尾根への登り口があり、テープが結んであります。あとは一本道で、ここで靴を履き替えます。正しいルートトを歩いていれば、危険を感じるような滝はありませんが、おかしいと思ったら引き返すのが肝要です。
前日のペテガリに引き続き神威岳に登りました。登山の取り付きはニシュマナイ川の渡渉です。川を渡渉して林道歩き、また渡渉して林道歩きの繰り返しです。ずーと渡渉かと思い地下タビを用意したのですが、これだと足回りが悪く苦戦しました。次回までには沢靴を用意した方が良さそうです。2時間半ほど歩いて尾根の取り付きにたどり着き、それから一気の登りになります。沢歩きの間に雨が降り出し、風も強まり、山頂は強嵐かと予見され、引き返すのが順当な選択肢でしたが、せっかく来たのだから尾根の取り付きまで行き、そこで判断することにしました。何とその頃になるる、天候は回復し、山頂の雲も時折晴れるようになっていました。自分達の幸運を感謝し一気の登りをつめました。
神威岳はかなり危険を伴う山らしく、遭難者者のリリーフもあり、それも崖崩れの下に埋もれていました。それでも登り5時間、下り4時間ですので地元の人には登り易く、高山植物も多く見られるので手近な山です。現地ガイドの白川さんも年に4〜5回登り、累計では40回近いようなことを言っていました。 |
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