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2025年5月13日 南伊東駅から松川沿いに歩き、万葉の小道への分岐のところに八代田の集落があり、城山の登山道になります。比較的緩やかな登りですが、落ち葉が山積している。頂上には鎌田城跡があります。城跡の堀切や土塁が比較的良い状態で確認できるほか、展望台からは伊東市街や奥野ダム・松川湖が一望できます。帰りは分岐点まで戻り、ここから松川湖側に下山しますが、渓谷沿いで急峻で整備されていなく楽しめるような状況ではなく足元に注意が必要です。それでも約6H、25000歩。高低差約300mの低山トレッキングでした。 鎌田城跡は、松川湖に近い城山にあり、標高は312メートルあり、城郭遺構は山頂部に集中していますが、過去に水田や畑地等に利用された形跡もなく、保存状態が極めて良好です。
発掘調査で出土した遺物は、いずれも15世紀末頃の陶磁器類であって、鎌田城のような城郭を構え得る勢力には伊東氏以外には考えられませんが、明応2年(1493)に北条早雲が堀越御所(伊豆の国市)を急襲して伊豆への侵入戦を開始した時期にあたっていることから、伊東家が早雲に敵対行動を執る過程で落城し、その後は廃城されたと思われます。
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