御殿場口は鳥居が登山口。そこから少し登ると大石茶屋があります。御殿場口はその標高差と歩く距離の長さもさることながら、登山客の少なさのため、山小屋が少ないのが難点です。特に、この大石茶屋(標高1550m)から日の出館(標高3000m、実は休館でした。)まで営業している山小屋が全くありません。必要な物(特に水)は大石茶屋で購入しておく必要があります。途中にトイレはありません。 大石茶屋を出発すると次の「次郎坊」(標高1900m)という場所まで比較的緩やかな傾斜の斜面が約2キロ続いています。遮るものがなく広大な風景を見通せます。雄大です。ここを約1時間(実は約3時間かかりました。)かけて登っていきます。登山道はジグザグになっています。地面は砂礫のため、足下が少し埋まるため、若干歩きづらいですが斜度が緩いので大したことはありません。 御殿場口の最大の難所は、次郎坊から七合目の日の出館までの砂礫のジグザグ登山道です。約3〜4時間の道のり。1100mの高度差を登ります。悪天候の場合とかも避難することは出来ません。天気予報には特に注意が必要です。ところどころに、今は使わなくなった小屋の跡があります。その姿がなんとなく荒涼とした斜面とあいまってけっこう寒々しい気持ちにさせてくれます。単調きわまりないジグザグの登山道をひたすら登り続けます。まさに精神修行にぴったり。 途中の目標になりそうな建築物は左は標高2600m付近の小屋、右は標高2780mの環境省避難小屋。しかし、どちらも中には入れません。避難小屋には玄関部分に奥行き1mほどのひさしがありますが、これでは無風時の雨しかしのげません。2800m付近の六合目小屋は現在は崩れてしまっています。 標高3050m。ようやく七合目、日ノ出館に到着。まさにドラクエでやっとのことで次の町にたどり着いた時のような安堵感と喜びがあります。そこから、わらじ館、砂走館と続きます。さらに砂走館から30分ほどで赤岩八合館。 日の出館に着いた時、感極まって安堵した人が一人居ましたが、泥棒に入られ荒らされていたため生憎の休館、わらじ館も同じく休館、更に地獄の登りを続けて砂走館、ここでドクターストップになりました。宿泊を予約していた赤岩八合館に連絡して、砂走館に変えて貰いました。 翌日は山頂から下りてきた登頂成功組みと待ち合わせて砂走館を朝9時頃に出発。雄大な景観を眼下にして大砂走りをひたすら下りました。右下には宝永山が眺められます。途中では、富士マラソンの練習をしている若者にたくさん追い越されましたが悔しさは全くありませんでした、それは亀と兎の差を通り越して、ピューマとモグラの差ほども有りました。途中から雨が降り出し、砂が重くなり、足取りも重くなりましたが、大石茶屋にたどりつた時には安堵し、いただいた椎茸茶がおいしかったです。 |
登り始めは
| 小川さん、岡根さん
| 跡部さん | この時迄は全員
| 何回目かの休憩 | 標高2600mの小屋 |
七合目の手前です
| 砂走館にて、
| 登頂者の二人 | 恵さんです | 砂走館を出発前 | 大砂走りの下り |
オンタデ | イワツメグサ | ハタザオ | ? | ? | 御殿場口は高山植物は見られませんでした。生えていたのはオンタデと、花のついていない鬼アザミだけ。河口湖口ですと、ヤナギランが見られたようですが残念でした。 |
富士山の唱歌 | クリックすると、富士山の唱歌 楽しめます。 | 富士山から下りてきた後は、熱海荘に行き、温泉に浸ることができました。ここで小川さんが富士山頂で歌う予定だった、唱歌”富士山”を披露してくれました。昨日、山頂では出来なかった岡根さんの奥さんの誕生日のお祝いもしました。跡部さんお奥さんも駆けつけてくれて3組の夫婦が揃い、無事の下山をお互いに感謝しました。 |
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熱海来宮神社 | 岡根夫妻です | 跡部夫妻です | 小川夫妻です | 翌々日は皆さん晴れ晴れとした顔で、元気になっていました。でも登山後の足腰の疲れは2日後に、紫外線の日焼けは1日後から出始めますので、ご注意を。 |
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