八ヶ岳_蓼科山ー赤岳ー権現山のGPSトレース
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10月の3連休を利用して八ヶ岳の蓼科山から大河原峠、麦草峠、根石岳、横岳、赤岳、権現岳から天女山を抜けてJR甲斐大泉に下りる縦走をしました。キーワードは63歳の頑張り。八ヶ岳ではエエスケープルートが充実しており、山小屋もあらかじめ予約すればスケジュールに従って到着できそうでしたのでテントと炊事用具、寝袋、水を省き約10kg程度にしましたので、荷物がそれほどの負担にならず楽に歩けました。長丁場の縦走には、とにかく荷を減らす工夫が必要なようです。
第1日目の10月9日は新宿から高速バスで中央道茅野まで行き、そこから茅野市の周辺を散策しながらJR茅野まで歩きました。JR茅野からは事前予約したホテルの送迎バスで蓼科山登山口近くで、御泉水自然公園のロープウェイ近くの泉郷蓼科リゾートに宿泊しました。少し早めの到着でしたが、この日の入山は無理なのでゆっくり過ごしましたので、翌日は元気に入山できました。
第2日は早朝のため、まだ動いていない御泉水自然公園のロープウェイの下を歩き、蓼科山七合目の鳥居のある登山口から登り始め、頂上近くの蓼科山荘で休憩し朝食に茸入り豚汁うどんにありつき、山荘のご主人と話をしているうちにすっかり懇意になりました。ご主人の話では八ヶ岳の山小屋は特に事前予約は要らないことになっているが、平日などでは営業していない事があるので確認の電話はした方が良い、しかし八ヶ岳では携帯電話がほとんど通じないので、結論的には登る前に麓から予約したほうが良いことになるとの事でした。蓼科山に登頂した後は大河原峠ー双子山(2224m)ー双子池ー雨池を経由して夕方16:30頃にようやく麦草ヒュッテに到着しました。この日は晴天に恵まれ、すばらしい黄葉の景観のプロムナードコースで幸せな歩きが楽しめました。この日のコースは蓼科山(2530m)を下ってしまってからは高度差はさほどに無くいくつかのピークは超えてゆきましたが、なんといっても双子池、雨池で山の紅葉が水面に映えた景観はすばらしいものでした。GPSの記録では歩行時間9.5H、歩行距離16km、平均歩行速度2.5km(止まっていた時間を除く)でした。麦草ヒュッテでは、個室に泊めてもらい、風呂にも入れました。この日の宿泊者は2人だけ、また冬場のスノーシュートレッキングの情報を送ってもらうことにしました。
第3日は早朝から雨、でも予報通りに快方向かっていそうなので、少し遅らせて7:00に霧と小雨の中を出発。周りは真っ白でほとんど見えず、温度は15Cを下回っており、道は濡れてて歩き辛く、面白くもない登山になりましたがスケジュール通りに行動しなければと丸山(2330m)ー中山峠ー東天狗ー西天狗(2646m)ー根石岳(2603m)ー硫黄岳(2760m)ー横岳(2829m)と登り16:30ころにようやく赤岳展望荘にたどり着きました。この日は13時頃には雨が上がりましたが、霧が残っており、さらに強風が吹きだし、大分辛い登山となり予定通には歩けず、高低差も大きかったこともあり、大変疲れました。霧が晴れていれば、尾根道から見下ろした景観はすばらしかったと思われましたが、残念ながら記録になるような写真は残せませんでした。ただ根石岳付近で雨が終わった時にモルゲンロート(山で見られる小型の虹)が現れましたが、後で見てみると写真には残っておらず白い霧だけでした。(多分AFで撮影したためでしょう。)GPSの記録では歩行時間9.5H、歩行距離13.6km、平均歩行速度2.0km(止まっていた時間を除く)でした。
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第4日は朝から好天が期待され朝焼けが綺麗でした。富士山も南方にくっきりと浮かび上がり、四方の山々が見渡され、日の出とともに明るくなりすばらしい景観でした。昨日の山荘到着が遅れたため、朝食の順番が6:30と指定されていましたので出発は7:00頃になりました。赤岳山頂(2899m)は登山者で混雑していたの写真だけ撮って、南の権現岳を目指し、縦走の最終日でしたので先を急ぐことにしました。赤岳からの下りのキレットは急峻で石を落とさないように注意しながら、登ってくる人に道を譲りながら降りました。この日は快晴に恵まれ周囲の北アルプス、御嶽山、日本アルプス、南アルプス、富士山、秩父連山が遠望でき、眺望が楽しめました。この日は頑張って権現山(2715m)ー三ツ頭山(2580m)ー前三ツ頭山(2364m)ー天女山(1529m)を経由して15:00までにJR甲斐大泉まで歩き通し、この日のうちに自宅に戻る事ができました。いつもの通り、休む暇なし、昼食の暇なしでしたので、帰りの電車では、食事を取りながらようやくリラックスできました。GPSの記録では歩行時間8.0H、歩行距離12.4km、平均歩行速度2.3km(止まっていた時間を除く)でした。
今回の八ヶ岳縦走は疲れましたが、昔に個別に登った山々に再見でき楽しめました。今回は将来のこと、次は何をしようか、何をしたら面白そうかなどとは考えず、ラジオを聴きながら、国会中継と金融危機のニュースと軽音楽を聴きながら歩きました。なぜなら登山道が天気が悪かったこともありますが緊張の連続で、鎖あり、長い長い梯子あり、キレットあり、霧で道を見落とすことありで、冷やりとすることも度々で、これが63歳の秋の頑張った八ヶ岳縦走の成果のようでした。 |
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八ヶ岳から見た北アルプスの遠望。
八ヶ岳の山小屋はどこも綺麗に整備されていました。今回お世話になった麦草ヒュッテ、赤岳展望荘はどこも談話室、環境配慮型トイレ、風呂が整備されていて居心地も良くなっています。赤岳展望荘は夕食、朝食ともバイキングでした。宿泊料は泉郷蓼科リゾート6930円(素泊り)、麦草ヒュッテ8500円、赤岳展望荘9000円。 八ヶ岳だより
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