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2018年5月29日
全国には3万ともいわれる城跡が存在するが、ほとんどが戦国時代に築かれた山城で曲輪、堀切、土塁といった防御施設が残されており、戦いが終わって廃城になっていたものが近年になって掘り起こされ城跡公園になっているものがある。三島市にある山中城跡公園は400年埋もれていた遺構を昭和48年から20年かけて発掘調査して整備復元されている。箱根外輪山の南尾根、標高580mの急峻な谷地形に障子堀、畝堀の防御施設が全域にあり北条氏の小田原を守るための関所として築かれている。しかし1590年に豊臣軍7万の襲来を受け、4千の兵で守ったが、わずか半日で落城後は地中に埋もれている。戦国時代の山城は天守閣はおろか石垣がないものも多く、いざ合戦となった時に立てこもる場所であり、普段城主は山麓に構えた館に住んでいたようであり、結果的に合戦で廃城になり山の谷地形に埋もれている。このような戦いの跡を思いながらの山城歩きは初夏の新緑の頃が適しているようです。
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