パラフィールド flight
退職して早くも1年が過ぎ、還暦の実感が湧いてきました。余生は後数年、多く見ても人生1/3しか残っていない。転職先の仕事にも慣れ余裕が出てくると、さーもう一度何かやろうという気になりました。その前にまずレフレッシュ。この4月から海:seaと空:skyと陸:landを旅行できる能力養成の準備を始めました。「空」を遊ぼうと選んだのがパラグライダー。簡単に覚えられるかなで始めたのですが、それが今までやって来たスポーツとまったく違った環境でした。まづスクールに入り、基礎からパラグライダーの勉強、それが伊豆山伏峠のパラフィールド・パラグライダースクールにしました。

パラグライダー

パラグライダー
パラグライダーはフォローの風では飛べない。2−4m/secぐらいのアゲイストが良く、強すぎても弱すぎても危険がある。風の向きと山の傾斜も一致していないといけない。伊豆山伏峠は東風が良く、西風はフォローになるのでダメ、北風は飛ぶ方向がランディングに向かないので、初心者には難しい。

センターハウス・ロケーション

センターハウス
もともとパラグライダーを立ち上げ(ライズアップ)したら、風に乗って、下がりながら20km/h程度の速度で移動するものなので、操作するには、風向きと山の傾斜具合、ランディグポイントの配置で、飛びやすさが決まってくる。長時間飛び続けるためには上昇気流を捕まえなければならないが、発生する天気、風向き、フライト場所を見つけねばならない。 これらをスクール生の技量をみて、あるいはフリーフライヤー(スクール修了者)の参加の混み状況を見て、フィールドの許可を出すのがインストラクター(指導員、教員資格保有)。従ってインストラクターの安全を考えたインストラクションには、絶対に従わないといけない。インストラクションはライズアップからフライト、ランディングとすべての間に綿密な指示が、無線機を介して音声で行われる。 ここまで理解するのに、約半年かかりましたが、とにかく飛ぶ機会がなくては、何にも始まらない。
フライト atobesan flight
それが、どうやっても飛ぶ機会が来ない、西風だったり、風が強すぎたり、あるいは風が無かったり、果ては霧が出たり、雨になったり。4/9から始めたものの、スクールに行けども立上げ練習、座学、ビデオ鑑賞の繰り返しで、延べ日数で10日通うもフライト機会なし。ベテランのフリーフライヤーを見ていると西風でも他のフィールドへ移動して3飛びに行っているようだ、それには各自のパラグライダーを持って行かねばならないようなので購入をすることにし、yahooのオークションで何とか競り落とす。さらにインストラクションを他のエリアでも受けるためにはアマチュア無線が必要とのことだったので、これに対しても無線局開局(JE100G)の手続きをする。準備万端整えるが、依然として飛ぶ機会の風に恵まれない。7/1になって、インストラクターが余りに気の毒に見えたのか、yahoo購入の自分のパラグライダーを持ち込んだ熱意が認められたかで、風の無い日でしたがセンターハウスのごく近くなら、飛んでみますかとの指示がありました。早速、山裾でライズアップしてフライトしようとしましたが、風が無いので浮き上がらない。結局、勢いあまって転倒し、左肩を骨折しました。
2ヶ月間は治療とリハビリに努め、復帰は9/8からでした。しかし相変わらず、飛べない呪縛スパイラルの日々は続き、この間、yahoo購入のパラグライダーでは、インストラクターとして安全飛行を保障できないと説得され、スクールから新品で高額のスタンダード機種になるARCUS4を購入する。それでも、風に恵まれず、相変わらずライズアップ練習とグランドハンドリング練習が続き、結局初飛行は、復帰後の延べ日数にして10日後の10/28でした。そして、この日でスクールのマスターコースは終了になりました。。
初飛行の後は、今年の冬の天気と風に恵まれて、スクールに行けば、何とか飛べるようになりました。フリーフライトが出来るパイロット1コースを2006年終了を目指して頑張りましたが、12/24のソアリングでは旋回中に高度が落ちてしまい、無理して飛行を続けたため竹藪の中の桜の木にに落ちてしまいました。脱出に大変苦労して2006年のフライトを締めくくりました。