ようやく書き上げたら、もう後期高齢者が近づいてきている。ナイスシニアを書き始めてから数年がたっていることになります。都会に住む隠遁者になってからも十数年たっています。その間に情報社会というか、ネットワーク社会、AIによる革命の時代の変化はあまりに激しく、ついて行くのがままなりません。そこで隠遁者として現代社会をみつめ、分からないながらも分析・解説してみたのがこの散文になりました。報告書の形式をとっているが論理展開の根拠は示していないので、あるいはパッチワークとの指摘があれば、敢えて甘受せざるを得ない。それでも思いつくままに不思議と思っていること、つれずれに思案したことについて述べることが出来たと思っています。つたない散文ではありますが、ナイスシニアの世代の諸氏にお読みいただければ幸いと思っています。 現代では隠遁者とは言わないようです。何時のころから変わったのか定かでありませんが、現代では定年退職者というようです。定年退職者は原則として生涯年金が国から支給されるので、働いて収入を得ないでも、定年までに勤めた糧により生活できるようになります。 そのような現代では定年退職者は、古くよりは隠遁者であると自覚して、ひたすら自己のために、心のおもむくままに余生を過ごすのも良いのではないかと思っています。それには周囲の変革を意識しておかねばならないだろうと思っています。 ・ 生活環境が進化すること ・ ネットワーク社会、情報社会が成長すること ・ 共生社会が変化すること ・ 経済的な限界があること いずれも困難な課題になってくるでしょうが、個人だけが老化するわけでないので柔軟な対応と研鑽が求められると思っています。 |