高齢者に未来はあるのか。 いろいろな人とお付き合いさせていただくと、それが様々に条件と状態と個性によって変わっているようです。目的を持っている方と持とうとしている方、あまり考えようとしない方により異なっているようです。何故生きるのかを考えている人は多くないようであり、あるいは考えまいとしているのかもしれない。まして今日は何をして、何を成果と意味づけして、何故それが課題なのかと考えている人はあまり多くは無いようです。高齢者といえども考える権利はあるはずなので個人内部に包含せずに発散させれば良いのにと思うのですが、現代社会においては簡単ではないようです。 高齢者は何処までが未来と考えるべきなのか。何時に体調不良が発生するかは分からない。しかし統計的にみて、体力は衰えてきている、気力も己の人生に満足したかに係らず近いうちに終りが近いことを認識しているので元気が出ない。意識があって亡くなる人は体力の衰えで生きるのが嫌になった、病気により生きられなくなった、孤独な生活に飽きてきてやることが無くなった、等々あるようだ。 やはり70歳は節目の年なのか、足腰が弱ってきている感覚がある、老眼も最近になって進んできたような気もしている。過去の行動履歴を10年リストにしているが、これで結構華やいでいるような気もしている。これからの10年というと、こうは行くまいと思っている、よほど心してかからねばならないだろう。更なる10年はもっと難しいだろう。果てしない戦いのような気もするが全て自分との闘いなので、何か成果を出して行くしかあるまい。10代の少年のころは時間が過ぎて体が成長するのを意識しないが、何となく楽しみがあったような気がしている。それが古希になると体が委縮するのに、先々恐々としながら体調に気を使っている。これからの10年はアンチエージングに心掛けて過ごすことになるだろう。 アンチエージング医学 アンチエイジング(抗加齢)のために大切なのは、心と身体が年齢相応の健康を維持していることです。そのためにはストレスのケア、バランスのとれた食事、毎日の運動が欠かせません。ただこれらは、取り組みを始めることや、その継続に困難を感じることがあります。 見えない部分(身体の内部)に予防医学としてその考え方を活かしていこうという動きが、医療の分野に生まれてきています。これを「アンチエイジング医学」とよぶ専門家もいます。 動脈硬化と関係のある血管年齢を例にあげると、まず脈派(大動脈に起こる圧力の変化を波形にとらえたもの)が血管を伝わる速度によって、血管の硬さ・詰まり具合を測定し、血管年齢を調べます。この数値を標準とされる数値と比較して、動脈硬化の程度を探ります。ストレスのケア、食事指導、運動指導、さらにはサプリメント療法、薬物療法などによって動脈硬化の危険要因を改善していきます。そして、より危険性が高いと判断されるケースでは、その段階で治療に移ることも可能になるので、病気の重篤化を未然に防ぐこともできるようになるでしょう。 こうした試みは、血管年齢以外にも、骨年齢、脳・神経年齢、筋肉・体脂肪量、酸化ストレスと抗酸化力、ホルモン濃度などでも行なわれています。これらは、骨粗しょう症や認知症、生活習慣病対策などに、大きく貢献することが期待されています。 今まで見えない形で進行していった加齢がこのように「見える形」になることは、アンチエイジングを始めるきっかけにもなり、心身ともに年齢相応の健康状態を維持していくための原動力ともなるでしょう。 凡人のアンチエイジングはさして難しくはないようです。目的を持つこと、食べること、運動すること、ストレスを感じないことに心掛ければ良いだけです。目標があることとストレスを感じないことは同じかもしれない、ようするに精神的健康が重要であるようです。他の見方をすれば 1、 肉体的健康 2、心理的な健康 3、社会的な健康 これについてはアンチエージングとは言わず健康寿命の延伸と表現しているようです。 |