親谷の湯

                              2003.7.22

                              跡部正明、キヨエ

白山林道にある親谷温泉に行きたい、大自然の大滝の流れとせせらぎを聞きながら湯に浸りたい。こんなつもりがあって甥の結婚式に呼ばれ、石川県金沢まで行きましたのを機会に帰りの道は白山林道を目指しました。途中、新中宮温泉、中宮温泉によって、それぞれの泉質を楽しみました。中宮温泉は西山旅館の古びたヒノキの温泉に入りました。

どちらも効果的だったせいか適度の湯疲れをしてから、白山林道に入りました。林道の中程ですが少し白山郷よりかな、親谷への降り口があり、川に向かって行く道は良く整備されている。何人かの若い人たちが、ちょうど降り始めた雨にもめげず下ってゆく。ここまでくるのに林道の道路代が確か3000円は越えていたので又来ますと言う訳には行かない。私も妻も笠をさして、30分ほどで親谷まで降りました。

温泉は実に気持ちの良いロケーションで、大滝を見ながら入浴できます。雨が降る中をゆっくりと、頭に手ぬぐいを載せて入りました。滝から吹き寄せるすがすがしさと、じんわりとした湯加減とでで、なかなかのものです。遠くまで来たかいがありました。

混浴のため妻は側の小屋で雨宿りしながら待っているので、ソウ長くは入っていられませんでした。私はそれが気になって適当なところで切り上げましたが、後から途切れなく若い人たちがやってきていました。もっとも、ここまで来るにも帰るにも、急峻な登山道なので年寄りには少しきつそうです。

 (完)