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おもてなしの心は英語ではユーザー・エクスペリエンス、直訳すると利用者実験、ユーザー体験。利用者が使用したい時に、使いやすかった(ユーザビリティ)を超えてそれ以上の体験、楽しかった、面白かった、心地良かった、といったそれ以上の物を求める概念。東京オリンピックの招致活動で注目をあび、能登和田倉温泉加賀谷の客扱い、東京ディズニーランドのサービスがこのもてなしの心とされている。贅をつくし、費用をかけてでもお客がたぐいなく満足すればよいとする概念のようである。では具体的にどうすれば良いといった決まりはなく、その都度工夫が必要のようです。 茶道や禅にみる「おもてなしの心} 茶人の千利休が茶の七則がありますが、それは茶道における「もてなし」と「しつらえ」を基本とする考えだそうです。 1、茶は服のよきように点てーー相手の経験を豊かにする。 2、炭は湯の沸くように置きーー的確に確実に準備する。 3、花は野にあるように活けーー本質を端的に表現する。 4、夏は涼しく冬温かにーーーー心地よく演出する。 5、刻限は早めにーーーーーー心に余裕を持つ。 6、降らずとも笠の用意ーーーー相手の不快を抑える 7、相客に心せよーーーーーー相手に良い経験をもたらすようにする。 「おもてなし」とは千利休の茶の七則から思うに、自分も楽しむこと、相手の立場に立って相手の感覚を尊重し相手の経験を豊かにすべく応える、心に余裕を持って応える、相手の不快さや災難を抑える、こうしたことにより相手によりよい体験をもたらす。 「おもてなし」は禅宗の「今をどう生きるか」を追求する姿勢にも通じるものがあるようです。相手がいて、もてなしに集中することで心が落ち着き、自分自身を見直すことができるようです。 「美味しんぼ」は110巻まで全部目を通しています。単行本で110巻ま で、良く続いているものだと感心していますし、料理とは奥が深いもだと感銘を受けています。特に「もてなしの心」はクッキングには重要なことなので、お客さんである食べる人の趣味、意向に合わせることにしています。特に準備のための買物、料理している最中は汚さないこと,換気すること、終わったら後片付けすること、料理途中で妻に味見して貰いご意見を拝聴することにしています。そのせいか、最近は「上手になった。」と良くほめてくれます。当たり前ですよね、何もしないで食事が出てくるのですから、煽てるのが上手になっているようです。 我が家のおもてなし何故、料理などヤル気になったか。美味しいものを作って家族に食べていただく。食材は安いほうが良い。旨いものが良い。早く作れるものが良い。繰り返し同じものは食べたくない。後片付けは早くすませたい。カロリーと栄養価も考えねばならない。食材を毎日買い出しに行くのは億劫だし、ゴミ出しも面倒だ。このような相矛盾する課題をまとめ、抑えているのが、家族にたいするる思いやりの心、もてなしの心なのです。 漬物、サラダ、味噌汁は毎朝作って、その度に色々の作り方をしたが、だんだんに家族の好み合う作り方に合わせるようになって、これが我が家の味かなと思うようになった。漬物は塩漬けとキムチ漬けを浅漬けで作っている。使う野菜は冬は蕪と白菜、夏は胡瓜と茄子、キャベツが多いようだ。サラダはレタスとキャベツの塩もみがコールスローとして軽い酢味が好みに合っているようだ。毎朝作るがトッピングはその都度変えるようにしている。味噌汁はワカメを使い、もうひとつ白菜、ほうれん草、大根などを付けた足している。味噌は白味噌と赤味噌を交互に使っている。これが家族の好みに合っているようです。 |